Skip to main content

リサーチ・カナダ統計局データ

カナダ企業のAI導入率トラッカー

カナダ統計局の2026年第2四半期調査(2026年4月1日〜5月6日実施)によると、過去12か月間に商品・サービスの提供でAIを利用したカナダ企業は19.2%でした。2025年の12.2%、2024年の6.1%から増えています。2026年第3四半期には25.2%の企業が今後12か月以内にAIを利用する予定と回答しました。業種別では情報・文化産業(42.3%)と金融・保険業(40.4%)が先行しています。

最終更新
初回公開
更新頻度
四半期ごと(カナダ企業景況調査の新しい公表に合わせて確認)
データ
カナダ統計局「カナダ企業景況調査(CSBC)」
作成
Innovation Trigger Lab

主な数値

  • 19.2%

    過去12か月にAIを利用した企業の割合(2026年第2四半期)

    2024年第2四半期は6.1%

  • 25.2%

    今後12か月以内にAIを利用する予定の企業(2026年第3四半期)

    2024年第3四半期は10.6%

  • 42.3%

    情報・文化産業のAI利用率(業種別で最高、2026年第2四半期)

    最低は農業・林業・漁業・狩猟業の4.5%

  • 36.6%

    AI利用企業のうちデータ分析に使う割合(用途別で最多)

    都市部21.0%、農村部9.9%

AI導入率の推移

カナダ企業のうち、過去12か月にAIを利用した割合(第2四半期調査)と今後12か月にAIを利用予定の割合(第3四半期調査)、2024〜2026年
  • AIを利用(第2四半期)
  • AIを利用予定(第3四半期)
  • 2024年

    • AIを利用(第2四半期)6.1%
    • AIを利用予定(第3四半期)10.6%
  • 2025年

    • AIを利用(第2四半期)12.2%
    • AIを利用予定(第3四半期)14.5%
  • 2026年

    • AIを利用(第2四半期)19.2%
    • AIを利用予定(第3四半期)25.2%
カナダ企業のAI利用率と利用予定率(企業に占める割合)
調査年AIを利用(第2四半期)AIを利用予定(第3四半期)
20246.1%A10.6%
202512.2%A14.5%
202619.2%A25.2%

グラフと同じデータです。出典:カナダ統計局 表33-10-0825-01、33-10-1004-01、33-10-1167-01、および2026年第3四半期のAI利用予定に関する分析。

業種別のAI導入率

AIの利用は知識集約型の業種に集中しています。2026年第2四半期は情報・文化産業(42.3%)、金融・保険業(40.4%)、専門・科学・技術サービス業(32.4%)が上位でした。2026年の利用率が高い順に並べています。

業種別(NAICS部門)の過去12か月のAI利用率(2024〜2026年第2四半期)と今後12か月の利用予定率(2026年第3四半期)、企業に占める割合
業種(NAICS)2024年第2四半期 利用2025年第2四半期 利用2026年第2四半期 利用2026年第3四半期 利用予定
情報・文化産業 [51]20.9%B35.6%C42.3%B48.0%
金融・保険業 [52]10.9%B30.6%B40.4%C35.5%
専門・科学・技術サービス業 [54]13.7%B31.7%B32.4%B54.8%
医療・社会福祉 [62]5.9%A17.4%B30.0%B33.8%
芸術・娯楽・レクリエーション [71]7.7%A14.0%B25.3%B24.5%
小売業 [44-45]4.2%A6.6%A19.2%B16.0%
不動産・物品賃貸業 [53]8.1%A11.8%B18.7%B23.6%
その他のサービス業(行政を除く) [81]3.9%A7.3%A17.2%B16.7%
鉱業・採石業・石油ガス採掘業 [21]1.6%A5.6%A13.4%B14.8%
製造業 [31-33]3.7%A13.1%B13.1%B24.4%
宿泊・飲食サービス業 [72]0.9%A1.5%A12.7%B17.4%
管理・支援、廃棄物処理・浄化サービス業 [56]10.5%B9.8%A12.2%A19.6%
運輸・倉庫業 [48-49]2.3%A1.8%A9.8%A8.0%
建設業 [23]1.9%A3.6%A9.2%A18.3%
卸売業 [41]8.1%B10.6%B7.9%A16.8%
農業・林業・漁業・狩猟業 [11]0.7%A1.8%A4.5%A13.2%

数値の後の英字はカナダ統計局のデータ品質評価です(A:非常に良い、B:とても良い、C:良い、D:許容範囲、E:利用注意)。利用予定の数値は品質評価が掲載されていない分析記事から引用しています。 小さい画面では表を横にスクロールできます。

企業規模別のAI導入率

2026年第2四半期は、規模の大きい企業ほどAI利用率が高い傾向でした(従業員1〜4人 19.9%、従業員5〜19人 14.9%、従業員20〜99人 25.8%、従業員100人以上 27.8%)。

従業員規模別の過去12か月のAI利用率(2024〜2026年第2四半期)と利用予定率(2026年第3四半期)、企業に占める割合
従業員規模2024年第2四半期 利用2025年第2四半期 利用2026年第2四半期 利用2026年第3四半期 利用予定
従業員1〜4人5.9%A12.8%A19.9%A25.6%
従業員5〜19人6.3%A9.4%A14.9%A21.0%
従業員20〜99人6.4%A15.4%A25.8%B32.8%
従業員100人以上5.8%A17.9%B27.8%B37.5%

数値の後の英字はカナダ統計局のデータ品質評価です(A:非常に良い、B:とても良い、C:良い、D:許容範囲、E:利用注意)。利用予定の数値は品質評価が掲載されていない分析記事から引用しています。

AIの主な用途

AIを利用している企業の用途は、2026年第2四半期でデータ分析(36.6%)、テキスト分析(34.5%)、バーチャルエージェント・チャットボット(28.2%)の順でした。利用予定では大規模言語モデルの伸びが最も大きく、利用予定企業に占める割合は2024年第3四半期の9.3%から2026年第3四半期には39.3%に増えました。

AIの用途:AI利用企業に占める割合(2024〜2026年第2四半期)とAI利用予定企業に占める割合(2026年第3四半期)
用途2024年第2四半期 利用2025年第2四半期 利用2026年第2四半期 利用2026年第3四半期 利用予定
データ分析25.0%26.4%36.6%41.7%
テキスト分析27.0%35.7%34.5%29.0%
バーチャルエージェント・チャットボット26.5%24.8%28.2%31.8%
自然言語処理28.9%23.1%27.0%18.8%
大規模言語モデル(LLM)21.9%19.1%24.8%39.3%
音声認識18.1%20.0%20.6%20.4%
マーケティング自動化15.2%23.1%19.8%23.4%
機械学習20.1%18.6%18.2%19.4%
レコメンドシステム12.3%14.0%17.9%17.1%
画像・パターン認識21.8%11.4%14.0%10.9%
意思決定システム6.1%5.7%13.7%14.0%
ディープラーニング1.9%6.6%13.1%9.9%
ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)2.6%3.8%5.0%5.1%
マシンビジョン・コンピュータビジョン4.7%3.1%4.6%4.6%
拡張現実(AR)2.6%3.2%3.0%1.4%
ニューラルネットワーク4.4%2.5%2.3%1.7%
生体認証1.0%3.2%1.8%2.3%

割合は全企業ではなく、AIを利用した(または利用予定の)企業を分母としています。1社が複数の用途を回答できます。「その他」は省略しています。

調査方法と定義

調査
すべての数値はカナダ統計局の「カナダ企業景況調査(Canadian Survey on Business Conditions、CSBC)」に基づきます。従業員のいる事業所を対象に、地域・業種・規模で層化した無作為抽出によるオンライン調査で、推計値は全企業を代表するよう補正済みのウェイトで算出されています。2026年第2四半期調査は2026年4月1日〜2026年5月6日に実施され、標本21,105件、回答9,251件でした。2026年第3四半期調査は2026年7月2日〜2026年8月6日に実施され、標本21,161件、回答9,601件でした。
AI利用
「AIを利用した」とは、回答時点から遡る12か月間に、商品の生産やサービスの提供にAIを使ったと回答した企業を指します。回答期間に幅があるため、対象となる12か月は企業ごとに少しずつ異なります(2026年第2四半期の場合、2025年4月1日〜2026年5月6日の範囲)。
AI利用予定
利用予定は第3四半期調査の「今後12か月以内に、商品の生産やサービスの提供にAIを利用する予定があるか」という質問に基づきます。実際の利用とは別の質問で、調査時期も1四半期ずれるため、両者は数値を一対一で比べるのではなく傾向として比較してください。
用途
用途別の割合は、AIを利用した(または利用予定の)企業を分母とした値です。分母が毎年増えているため、割合の増減と企業数の増減は必ずしも一致しません。
比較可能性と品質
カナダ統計局は各年を別々の表として公表しています。規模の小さい業種は誤差が大きいため、業種別の数値を引用する際は品質評価を確認し、C〜E評価の値の小さな前年比の変化を実際の変化と読み取らないようにしてください。ITLは数値の補正・推計・合算を一切行っていません。

出典

このページの数値はすべて以下のカナダ統計局の公表資料から引用しています。資料名は公表時の英語表記のままです。

  1. Analysis on planned use of artificial intelligence by businesses in Canada, third quarter of 2026

    分析記事 · 公表日

  2. Analysis on artificial intelligence use by businesses in Canada, second quarter of 2026

    分析記事 · 公表日

  3. Analysis on expected use of artificial intelligence by businesses in Canada, third quarter of 2025

    分析記事 · 公表日

  4. Analysis on artificial intelligence use by businesses in Canada, second quarter of 2025

    分析記事 · 公表日

  5. Analysis on expected use of artificial intelligence by businesses in Canada, third quarter of 2024

    分析記事 · 公表日

  6. Analysis on artificial intelligence use by businesses in Canada, second quarter of 2024

    分析記事 · 公表日

  7. Table 33-10-1207-01 Use of artificial intelligence by businesses or organizations in producing goods or delivering services over the next 12 months, third quarter of 2026

    データ表 · 公表日

  8. Table 33-10-1167-01 Use of artificial intelligence by businesses and organizations in producing goods or delivering services over the last 12 months, second quarter of 2026

    データ表 · 公表日

  9. Table 33-10-1004-01 Use of artificial intelligence by businesses and organizations in producing goods or delivering services over the last 12 months, second quarter of 2025

    データ表 · 公表日

  10. Table 33-10-0825-01 Use of artificial intelligence by businesses and organizations in producing goods or delivering services over the last 12 months, second quarter of 2024

    データ表 · 公表日

出典:カナダ統計局。カナダ統計局オープンライセンス(Statistics Canada Open Licence)に基づき、原データを加工せずに掲載しています。本ページはカナダ統計局の承認を受けたものではありません。 Statistics Canada Open Licence(英語)

よくある質問

カナダ企業の何%がAIを利用していますか?

カナダ統計局の2026年第2四半期調査(2026年4月1日〜5月6日実施)では、過去12か月間に商品・サービスの提供でAIを利用した企業は19.2%でした。2025年第2四半期の12.2%、2024年第2四半期の6.1%から、2年でおよそ3倍に増えています。

カナダでAIを最も活用している業種はどこですか?

2026年第2四半期の上位は情報・文化産業(42.3%)、金融・保険業(40.4%)、専門・科学・技術サービス業(32.4%)でした。利用率が低かったのは農業・林業・漁業・狩猟業(4.5%)、卸売業(7.9%)、建設業(9.2%)です。

AIの導入を予定しているカナダ企業はどのくらいありますか?

2026年第3四半期には25.2%の企業が今後12か月以内にAIを利用する予定と回答しました(2025年第3四半期は14.5%、2024年第3四半期は10.6%)。カナダ統計局は、実際の利用が事前の予定を上回っていると指摘しています。2025年第3四半期の利用予定は14.5%でしたが、2026年第2四半期の利用実績は19.2%でした。

カナダ企業はAIを何に使っていますか?

2026年第2四半期にAIを利用した企業の主な用途は、データ分析(36.6%)、テキスト分析(34.5%)、バーチャルエージェント・チャットボット(28.2%)でした。大規模言語モデルはAI利用企業の24.8%が使っています。

カナダの中小企業は大企業よりAIの利用が少ないのですか?

おおむねその傾向ですが、一様ではありません。2026年第2四半期は従業員1〜4人 19.9%、従業員5〜19人 14.9%、従業員20〜99人 25.8%、従業員100人以上 27.8%でした。また、従業員1〜4人の企業の41.4%が「AIは自社に関係ない」と回答したのに対し、従業員100人以上の企業では21.3%でした。

カナダ企業のAI活用を妨げている要因は何ですか?

2026年第2四半期には、13.4%の企業がサイバーセキュリティやプライバシーへの懸念を、10.6%がコストをAI活用の障壁に挙げました。また40.0%が「AIは自社に関係ない」と回答しています。

このトラッカーの更新頻度と、データの再利用について教えてください。

カナダ企業景況調査の新しい結果を四半期ごとに確認し、カナダ統計局がAIに関する数値を公表した時点で更新しています(最終更新:2026年10月14日)。このページへのリンクを添えていただければ、数値は自由に引用いただけます。元データはカナダ統計局オープンライセンスで公開されているため、カナダ統計局のクレジットも併記してください。

このページを引用する

カナダのAI導入について記事を書く際は、下記の引用文またはリンクをご利用ください。データの原典としてカナダ統計局も併記してください。

引用文

Innovation Trigger Lab(2026年10月14日更新)「カナダ企業のAI導入率トラッカー」。カナダ統計局「カナダ企業景況調査」のデータに基づく。https://www.itl-inc.ca/ja/research/canada-ai-adoption

HTMLリンク

<a href="https://www.itl-inc.ca/ja/research/canada-ai-adoption">カナダ企業のAI導入率トラッカー(Innovation Trigger Lab)</a>

AI導入を成果につなげる

2026年第2四半期には、AIを利用する企業の44.4%がAI活用に伴い研修や人員体制を見直しました。Innovation Trigger Labは、自社文書を使うRAG、顧客対応チャットボット、承認ステップ付きのAIエージェントなど、本番で使えるAIシステムを開発しています。